Die Philosophie der Freiheit

知識への根本衝動 2

この感情は、自我と世界の対立を調停しようと努力する。様々な精神的努力によるこの調停によって、対立は最終的に打破される。精神活動の歴史とは、我々と世界との調和を求める絶え間ない探求の結果である。宗教、芸術、そして学問はすべて等しくこの目標を...
Die Philosophie der Freiheit

知識への根本衝動 3

「唯物論」では、納得できる世界の解明に至ることが絶対に無い。なぜなら解明の試みはすべて、世界の諸現象についての「思考内容」を形成することから始めなければならないからだ。唯物論は、物質あるいは物質的事象に関する思考から始めるが、そこにはすで...
Theosophie

肉体

人体は「思考」に相応しい構造を持っている。人体を構成している素材と力は鉱物界にも存在しているが、人体内におけるその素材と力の接合は、思考が体内で活動出来るよう適応されている。人間の課題達成のために構築されたこの鉱物的構造を、以下の考察では...
Theosophie

エーテル体

通常の感覚を通して「生命力の現れ」を知覚することはできない。人は植物の色を「見て」その香りを「嗅ぐ」。生命の力はこの観察からは隠されている。しかし、先天的盲人が色を否定しないことと同じように、通常の感覚も生命の力を否定することはできない。...
Theosophie

感覚精神

生命体は、人間にとってまだ何か外的なものである。外界からの刺激に対して、感覚の最初の兆しと共に人間の内部が反応する。外界と呼ぶ世界を遥か彼方まで探し回ったとしても、そこに感覚というものを見つけることはできない。光線が眼球に届くと、それは目...
Theosophie

理性精神

感覚精神は、身体に対してそうであるように、思考・霊性とも相互作用をもつ。まず思考が感覚精神に仕える。人間は自分の感覚についての思考を構築する。このことを通して外界を解明する。火傷をした子供は、熟考した後に「火は燃える」という思考に辿り着く...
Theosophie

意識精神

人は、思考を通して個々の生活から外へ連れ出される。彼は自分の精神を超えて伸び出る何かを獲得する。思考法則が世界の秩序と一致しているということは、彼にとっては疑う余地の無い事実である。この一致があるからこそ、彼は自分をその世界の住人であると...
Theosophie

幼年期の成長過程において、外界に対して初めて「自分が独立した存在だ」と認識する瞬間がある。繊細な感覚を持つ人にとって、それは重要な経験である。詩人ジャン・パウルは自伝のなかで語っている。「今まで誰にも話したことが無かった、自意識の誕生に立...
Theosophie

霊我

自我は精神の中で生きている。仮に「私」の最高の表現が意識精神に基づくものだとしても、この「私」はその輝きの放射で精神全体を満たし、その作用を精神を通して身体にも及ぼす。そして自我の中には霊性が生きている。霊性は自我の中で輝きを放つ。自我が...
Theosophie

霊人

物質界の人間身体が個人毎に分けて構成されているように、霊性領域における霊基躰もそのように創られている。人間にとっての霊性領域は、物質界と同じように「内」と「外」がある。人間は物質環境から素材を受け取りそれを体内で消化するが、同様に霊性環境...